概要 ==== Yii のアプリケーションは [モデル・ビュー・コントローラ (MVC)](http://ja.wikipedia.org/wiki/Model_View_Controller) アーキテクチャパターンに従って編成されています。 [モデル](structure-models.md) は、データ、ビジネスロジック、規則を表現します。 [ビュー](structure-views.md) は、モデルの出力表現です。 そして [コントローラ](structure-controllers.md) は入力を受け取って、それを [モデル](structure-models.md) と [ビュー](structure-views.md) のためのコマンドに変換します。 MVC 以外にも、Yii のアプリケーションは下記の要素を持っています。 * [エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md): エンドユーザから直接アクセスできる PHP スクリプトです。 これはリクエスト処理サイクルを開始する役目を持っています。 * [アプリケーション](structure-applications.md): グローバルにアクセス可能なオブジェクトであり、アプリケーションコンポーネントを管理し、連携させて、リクエストに応えます。 * [アプリケーションコンポーネント](structure-application-components.md): アプリケーションと共に登録されたオブジェクトであり、リクエストに応えるための様々なサービスを提供します。 * [モジュール](structure-modules.md): それ自身に完全な MVC を含む自己完結的なパッケージです。 アプリケーションは複数のモジュールとして編成することが出来ます。 * [フィルタ](structure-filters.md): 各リクエストが実際に処理される前と後に、コントローラから呼び出される必要があるコードを表現します。 * [ウィジェット](structure-widgets.md): [ビュー](structure-views.md) に埋め込むことが出来るオブジェクトです。コントローラのロジックを含むことが可能で、異なるビューで再利用することが出来ます。 下の図がアプリケーションの静的な構造を示すものです。 ![アプリケーションの静的な構造](images/application-structure.png)